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日本視覚学会について

ご挨拶

日本視覚学会第14期(2024年4月1日〜2026年3月31日)の会長を務めさせていただくことになりました,東京工業大学*の金子寛彦です.学会幹事,世話人の方々と共に,日本における視覚研究をますます発展させるべく,本学会を運営していく所存ですので,よろしくお願いいたします.

日本視覚学会の特徴の一つは,学際的なところです.学会員のバックグラウンドは,心理学,情報学,物理学,医学,眼光学,生理学など多岐にわたります.そのため,多くの異なる視点から”視覚”を捉えることができ,全体としての理解が深まります.また,研究に関して忌憚のない深い議論を行うところも特徴です.特にポスター会場では,発表時間が終わっても延々と議論を続けている研究者の姿をよく見かけます.

活動の柱の一つは,年2回(夏季・冬季)の大会開催です.3日の会期で,分野の専門家による最先端の内容の招待講演や基礎的で主に初学者を対象としたチュートリアル講演,そして研究発表が行われます.もう一つの柱は,年4回の学会誌VISIONの発行です.この雑誌には,原著論文,解説論文,大会の予稿などが掲載されます.どなたでも投稿ができるオープンな雑誌です.その他には,若手研究者が情報交換などを行う若手の会の運営,他学会との連携などがあります.

先に述べたように,本学会はどのようなバックグラウンドを持った方でも,視覚に興味をお持ちであれば参加可能です.視覚の研究は人間中心の科学技術の発展に必要不可欠であり,多岐にわたる考えや技術を持った方々にご参加いただけるとさらに大きく発展します.ぜひとも,本学会へのご参加をよろしくお願いいたします.

*2024年10月1日から東京科学大学


【コラム 日本視覚学会の歴史】 

母体となったのは,応用物理学会の分科会の一つである光学懇話会(現・日本光学会)において,1968年に設立された「生理光学研究グループ」です.このグループにより「生理光学研究会」が当初は毎年1回夏季に,1974年からは冬季と夏季の年2回開催されるようになり,これにより日本における視覚研究が組織的に始まったと言っても過言ではないと思います.

「生理光学研究グループ」は,1987年に「視覚生理光学研究グループ」,1988年に「視覚研究グループ」に名称を変更し、ここから独立して「視覚研究会」が1989年に発足し,1992年に「日本視覚学会」が設立されて今に至っています.

英語名称は「視覚研究会」のときからVision Society of Japanで,学会誌VISIONも視覚研究会のときから発行されています.
(第12期会長の岡嶋克典(横浜国立大学)執筆,金子寛彦改変)

お問い合わせ・連絡先

日本視覚学会事務局
住所:〒162-0801 東京都新宿区山吹町358-5 アカデミーセンター (株)国際文献社内
TEL:03-6824-9370
FAX:03-5227-8631
E-mail:vision-post@as.bunken.co.jp